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- なぜ痛風にアルコールがいけないか?
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2007.06.02 Saturday
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なぜ痛風にアルコールがいけないか?
ビールが痛風の原因になると長年言われてきましたが、最近はビールだけではなく、アルコール自体が痛風、高尿酸血症によろしくない、といわれることが多くなっています。
では、なぜアルコールは痛風や高尿酸血症によくないのでしょうか。それは、アルコールを分解する際に大量のエネルギーが必要であることが原因です。
アルコールを分解する時にも大量のエネルギーを消費するので、大量のプリン体が生成されます。これは、エネルギーが発生するときに体内で細胞の新陳代謝が進み、その結果肝臓の代謝によって細胞の中の核酸の老廃物である大量の尿酸が生成されるためです。
ビールが痛風の原因になると長年言われてきましたが、ビール自体のプリン体は6.86mgで(焼酎0.03mg,日本酒1.21g)、他のアルコール飲料に較べ多いのは確かですが、食品から摂取されたプリン体は、体内の細胞の新陳代謝によって出てくる大量のプリン体と較べると極めて量が少ないといわれるようになっています。
むしろビールの中のアルコールが問題となるので、アルコール自体を避けたほうがよいのでしょう。ビールと言えば、ゴルフの後の一杯がうまい、という方が多いですが、運動をして大量の汗をかいた後は、特に注意が必要です。大量の汗をかくと、体液が減少するので、尿酸値が上昇します。その後アルコール、特にビールを飲むとさらに尿酸値が上昇しますので、のどが渇いたからと言ってアルコールを飲まず、水を飲むようにしましょう。
以前の記事で、痛風にウイスキーのエラグ酸がよい、と書きましたが、エラグ酸をとるにしてもチェリーなどほかの食品からとるほうがよいのかも知れません。