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- 痛風、高尿酸血症の診断と治療
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2009.01.04 Sunday
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痛風や高尿酸血症の判断基準となる尿酸値の基準値は、男性が4.9〜7.0mg/dl、女性が3.0〜5.5mg/dlで、これを超えた場合は高尿酸血症と診断されます。男女比では、およそ9割くらいが男性で、圧倒的に男性に多く見られますので、一般的に男性の病気であると考えられていることが多いです。
高尿酸血症と診断されたら、すぐに治療を開始すべきなのですが、厄介なことに自覚症状がないので、放置されている場合がほとんどです。痛風発作が起こって初めて病気と認識する人が多いのです。
このへんが、高尿酸血症の怖いところですね。
高尿酸血症の治療のためには、今までの記事でも申し上げて来ましたが、食事は生活習慣の改善を行い、水分をたくさん取るようにします。その上で、尿酸値が十分に下がらなければ、尿酸値を下げる薬を用います。高血圧の方で、利尿薬を服用している方は、それが原因で尿酸値が高くなっているケースもありますので、尿酸値が高い場合は血圧の薬を別のものに変えてもらいましょう。( たいていの場合は医師が変えてくれると思いますが念のため。)
尿酸の産出が過剰なタイプの方には、『尿酸合成阻害薬』が、尿酸の排泄が低下しているタイプの方には、『尿酸排泄促進薬』が用いられます。痛風発作による関節痛には、コルヒチンや、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDS)という薬で腫れや痛みを鎮めます。
高尿酸血症で尿路結石や腎機能低下を起こしやすいので、その治療が必要になることもあります。
とはいえ、そこまで行く前に生活習慣の改善で尿酸値を下げておきたいものです。
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